生き残れ!Webデザイナーに必要なマーケット感覚を身につける方法
どうも、Webデザイナーって出来る領域が広くて、どこに価値を出すか迷ってるカチザワです。Webデザイナーは、分業してない制作会社やフリーランスの方はデザイン業務の他にディレクションなど兼務しています。何でも出来てしまう職業でありますが、あなたはどこに価値を置いていますか?書籍「マーケット感覚を身につけよう」から価値を見出していきませんか?
マーケット感覚って
あなたにはこんな事思ったことありますか?
日々沢山のWebサイトをWebデザイナー目線で見ていますと、なかには、アレっ!?と思うようなデザインされた制作会社やフリーランスでやっているサイトを見かけます。
お世辞にもプロのレベルとは言えない企業や個人の方がいて、これで運営できるだなぁと思ったりも。(わっ、言っちゃった、、)
当初、デザイナー目線でいるとデザインの質やスキルが高くないと(まず、見た目が良くないと)クライアントからお仕事もらえないんじゃないかと考えていました。
しかし、この自分がアレっ!?と思ったサイトを持った会社は、集客のコンサルや中小企業向けにも格安で請け負っているなど、自分が想像していなかった業界で活躍をされていました。
市場に対して価値のある能力に、気がつく能力を持っていたということです。
書籍「マーケット感覚を身につけよう」では、「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」をマーケット感覚と定義している。
この能力は、後天的に学んで身につけることができるので、移り変わりのスピードが早いWeb業界において、本書を参考にマーケット感覚を身につけていきましょう。
マーケティングと何が違うの?
重要なのはノウハウや知識を覚えることではなく、過去に経験のない場面に遭遇したときにも、自分で判断できる独自の基準や肌感覚を持つことです。
マーケティングというのは、フレームワークを活用し売り上げを上げるためのノウハウ。
一方、マーケット感覚とは、市場と向き合う経験から得られる、市場に対する嗅覚や根源的な理解力である。その嗅覚の中心が、「価値を見極める力」である。
Webデザイナーは数多くの技術の習得やトレンドを追っていくことが必要不可欠な業種である。
しかし、すべての技術やトレンドを追っていては、いくら時間があってもキリがない。
それよりも、市場で売れる価値を自分で判断できるようになることが、これからの業界で生き残っていくためのスキルといえます。
いま、どんどん市場が変化してきています。
ニコニコ動画のコメント機能など、他のユーザーのつぶやきを読みたい、または、書きたいという欲求に価値があると気がついたドワンゴが始めたサービスである。これが今や、200万人の有料会員になっている。
または、北海道の本屋「いわた書店」が本なんて売っていても儲からない時代に「本を選んであげること」を商品にしたところ、全国から注文が殺到した。
マーケット感覚があれば、「選んでもらう」価値を見つけだすこともできるのです。
Webデザイナーはマーケット感覚を鍛えろ
「これから何が売れるのか?」をわかるマーケット感覚を磨く5つの方法が述べられています。
- プライシング能力を身につける
- インセンティブシステムを理解する
- 市場に評価される方法を学ぶ
- 失敗と成功の関係を理解する
- 市場性の高い環境に身を置く
自分が大事だなと思ったところを中心に紹介していきます。
1.プライシング能力を身につける
「プライシング能力」とは、まだ市場で取引されておらず、値札もついてない価値を独自の基準で値付けできる能力のこと。
自分独自の価値基準を持ち、プライシング能力を身につけるためには、不動産や教育といった大きな買い物をするときはもとより、日々の食事をするたび、洋服や家電を買うたび、なんらかのサービスを受けるたびに、付いている値札をいったん忘れて「この商品、このサービスの自分にとっての価値はいくらなのか?」と考える癖をつける。普通、日常にある商品やサービスなど自分なりに値段をつけることありませんよね。
何も意識することなく店が提供された価格について疑ったことないです。しかし、値段とその価値が乖離しているモノも少なからずあります。
例えば、ソーシャルゲームでのアイテム課金など、元々の原価は0です。これにゲームとしての面白みを加味してサービスを提供している。自分はまったくソーシャルゲーム類のものはやったことないので、課金してまで遊ぶという価値がわかりませんが、人によって価値になっている。
Webサービスを企画、開発する側で価格をつける際、そのWebサービスに誰がその価値を評価するのかを、理解できるマーケティング感覚が重要になります。
2.インセンティブシステムを理解する
「インセンティブシステム」とは、人間が動く理由や仕組みのこと。
泥臭くて複雑な人間のインセンティブシステムについて、深い理解が必要です。その理解が、市場における需要者や供給者が何に基づき、次にどんな行動をとるのか、推測し、予測する力につながるからです。
インセンティブシステムの理解ができない人は、なんでもかんでもお金のために動いていると考えてしまいます。
その人はビジネスを始めたらすぐに安くすれば売れると短絡的に考えてしまう。
しかし、安くても売れないものや高くても大売れしているものがたくさんあるので、一度お金以外の動機を考えたほうがよい。
3.市場に評価される方法を学ぶ
「組織」と「市場」の意思決定スタイルの違いを理解し、組織に評価されるのではなく、市場に評価される方法を学ぶことです。
Webデザイナーはスキルがあれば、フリーや起業することは、仕事を始めるための初期投資がかからないので比較的簡単な業種だと思います。
会社という組織の中で選ばれるスキルより、とこでも仕事できるという市場に選ばれるスキルの方を意識してスキルアップすることが大事。
そのためには、市場に向けてどんどんチャレンジしていくことの重要性が述べられてます。
市場型の「やってみる→決める」方式では、どんどんやってみるためのフットワークの軽さと、ダメだと思えば早めに見切る意思決定の早さの方が重要です。
4.失敗と成功の関係を理解する
すべては失敗から始まり、少しずつ成功に近づいていきます。その過程で鍵となるのが、失敗から得られる学びです。つまり、チャレンジの結果が成功と失敗に分かれるのではなく、失敗とはスタート地点から成功までの途上に存在する学びの機会なのです。
誰もが失敗することはネガティブなことと捉えられています。
できることなら失敗したくないですよね。
しかし、この失敗の延長線に成功があるので、失敗することで市場から何かしらを得ることでマーケット感覚を鍛えることになります。
自分もブログをやってみて、PVが上がった、下がったで一喜一憂していますが、もしこのブログをつくっていなければ、何も得ることがなかったと思っています。
パソコン一台で、世界に発信できて、反応を得ることができるネットの世界ってすごいなぁとしみじみ実感しますね。
5.市場性の高い環境に身を置く
マーケット感覚を鍛えるには、ブログやツイッターのような、市場性の高いSNSで発信するほうが役に立つし、コミュニティ内での人づき合いスキルを高めるには、フェイスブックやLINEのほうが向いています。
市場からの反応を得るためには、ネットを使ったブログやSNSではツイッターが適しており、自分の考えや意見がいまは誰でも手軽に市場に問うことができます。
コンビニ、スーパーマーケットやラーメン屋など実際に人がお金を払って価値を手にいれる現場が一番市場性の高い環境である。
よくネットで調べたことだけで自分の意見を語る人も居ますが、やはり自分が実際に五感で直接経験した情報にはかないません。人がお金を払った瞬間の態度や表情などは現場でしか得ることが出来ないからです。
クライアントのサイトやWebサービスを企画・制作する際、一日でもリアル店舗でスタッフとして働いてみる。または、その商品を買ったり、サービスを受けてみるなどしていかねば、本当に良いWebサイトやWebサービスを作ることができません。
最近、バイトで成り立っている仕事(マックや居酒屋など)を一週間でもやってみたいなぁ。あっただの興味によるものですけど、、
まとめ.マーケット感覚を鍛えよう
マーケット感覚は、論理思考の対に当たるものとして述べられています。座学によって得ることができない。経験や体験をしないと鍛えられないマーケット感覚というもの習得は一番難しいのかもしれない。
しかし、このようにマーケット感覚を鍛える方法がまとめられているのは有難いですね。
スピードが速いWeb業界で生き残っていくためには、いまどんな市場でなにが価値となっているかを見極めていくために読んでおきたい一冊です。