自分が考えるWebデザイナーの生き方
どうも、Webデザイナーとして生きているウェブデザワです。
ここ2~3年の間、Webデザイナーの価値や立ち位置が少しずつ変化している。
今の時代、現状にとどまっていることは衰退を意味しています。
常に最適化させていく必要があります。今回は、ニシザワが考えるWebデザイナーのあり方についてまとめてみました。
そもそもWebデザイナーってなんだろな?
一般的にWebサイトをデザインしてコーディング(JavaScriptなどのフロントを含む)を専門的に行う職業をWebデザイナーと呼ぶ。
社員数が多いWeb制作会社にコーディングができないWebデザイナーも居ることも知り驚く。やはり個人的にはデザインとコーディングの両方できるのがWebデザイナーだと考えている。
しかし、デザインもコーディングもハイレベルで行えるWebデザイナーは少なく実際の現場では、デザインかコーディングのスキルのどちらかに寄って日々実務にあたっている。
WebデザイナーからみたUI/UXデザイナーとは
スマホユーザーが多くなるにつれてスマホアプリを中心にUIをデザインするUIデザイナーやUXデザイナーという職業が出てくるようになった。
Webデザイナーのスキルでは対象範囲内でなかった人間中心設計(HCD=Human Centered Designの略)のノウハウが必要とされる。UI/UXデザイナーは人の心理に基づいたボタンの装飾や配置などユーザーが使っていて気持ち良いと体感させる設計をしていく。
自動車、飛行機、家電製品などといった工業製品のデザインを行うインダストリアルデザイナー(工業デザイナー)と近いところを行っている。
Webデザイナーが文章を伝えるデザインを行うことに対して、UXデザイナーは伝えるデザインも含めて使われるデザインが必要とされているためWebデザイナーより幅広い知識が求められる。
Webデザインの延長でUI/UXデザインもできるだろうと考えているWebデザイナーもいると思うが、たいていWebサイトをスマホ用にレスポンシブにした程度のアウトプットしかでてこない。
現場では、まだまだUI/UXデザイナーの数が需要に対して少ない。少ないのでWebデザイナーよりUI/UXデザイナーの価値が高く、結果平均給与も上回っている傾向がある。
Webデザイナーは廃業するのか
また、JindoやWixなどのWeb制作ツールによってWebデザインの知識がなくてもそれなりのものが出来てしまう。一部有料なものもあるが無料で出来てしまう。
また、プロが使うようなツールにしても同じことが言える。
Photoshop、IllustratorやSketchなどの画像制作ソフトやDreamweaver、Codoなどのオーサリングソフトのバージョンアップに伴うソフトウェアの進化によって作業者としてのデザイナーは不要になっていくと考えられる。
専門職であるWebデザイナーの仕事が誰でも簡単にできるようになりつつあるので、今後5~10年後の間にWebデザイナーという肩書がなくなる危機感がある。
思考をデザインする
では、Webデザイナーはどうしていくべきか?今後のWebデザイナーのあり方を考えてみる。
現在のWebデザインの「Web」とはサイトのレイアウトデザインやそれに伴うHTMLの実装として考えられているが今後、Webデザインの「Web」はインターネット全般を含めたデザインを行っていく必要があると感じる。
インターネット全般を含めたデザインとは、サイトを制作することだけではなくて、
どのようにサイトの集客をしていくか?ユーザーニーズはサイトで完結できるのか?できない場合どのメディアと連結をしていくのか?を導線をデザインしていくことである。
Webデザイナーは目に見える形のデザインからユーザーの行動を踏まえた思考のデザインへ変化していかねばならないと考えている。
考え方としては外部(集客)、内部(Webサイト)をうまくつなげることである。
これってWebマーケティングの領域であるが、Webデザイナーがやらなくてはデザイナーとしての価値が下がる一方である。
まとめ.職域侵食していこう
自分はWebデザイナーとして常々考えていることを吐き出してみた。
Webデザイナーの定義は人(Webデザイナー)によって解釈が少しずつ違っていると思う。なぜならばそれは仕事を環境や経験してきたことが違っているから。
ネットの情報量が莫大になり、流れているスピードも早い中でWebデザインのスキルをアップデートしていくには大変なことである。デザイントレンドやツールのバージョンアップによる機能の習得よりもWebデザインの本質とはサイトでユーザーに情報を正確に伝えることだ。そこにサイトとしての価値の有無が判断される。
流行のデザインやツールの機能を習得したところで情報が伝わらなかったら意味がない。また、伝わるサイトでも閲覧してくれるユーザーがいなければそれも意味がない。
装飾デザインやHTML実装中心のお仕事のみだけでは、スキルが停滞していることになる。スキルの停滞はWebデザイナーの衰退を意味する。
業務外で今後の必要スキルを習得しつつ、WebマーケッターやWebディレクターの領域に足を突っ込んで経験値を稼いでいく。
これが自分の考えるWebデザイナーの生き方だと思う。
独立しない人でもWebデザイナーの働き方について興味深い考察がされています。
ぜひご一読あれ。