これで、O2Oマーケティングが分かった気になれるまとめ

どうも!デザイナーだけど、マーケティングにも関心があるマーケザワです。おもしろいマーケティング活動をしている企業にはもっと関心があります。
今、ネットでよく見かけるO2O(オー・ツー・オー)マーケティングについて自分が理解できるように考察も踏まえてまとめてみた。これで、週末の合コンでもつかえるハズ…

O2O(オー・ツー・オー)マーケティングってカンタンにいうと…

O2O(オー・ツー・オー)マーケティングとは オンライン to オフライン という名称で、企業や販売店等のネット上(オンライン)の活動がその企業や実店舗(オフライン)などでの購買に影響を与えるマーケティング活動のこと。
つまりネットとリアルを融合させることである。

しかし、このマーケティングを調べていくと定義が広すぎて、何がO2Oマーケティングなのか分からなくなってきしまった。事例の方向性がそれぞれ違うからだ。

そこで、O2Oマーケティング事例を4つの切り口と今後の展望についてまとめてみる。

1.ECサイトからリアル店舗への誘引

楽天市場うまいもの大会

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楽天市場うまいもの大会

楽天市場で人気の厳選グルメショップのリアル店舗を全国から集めて開催する物産展。
楽天がO2Oマーケティングとうたって戦略としている。

楽天市場で人気なグルメを買いに行くことができる。
直接楽天市場で買った方が手軽でしょ!思うが、人気なお店のため売り切れだったり、一ヶ月、二ヶ月待ちなんていうところもあるので、うまいもの大会が近くでやっていたら買いにいきたくなってしまう。

それと、お店がうまいもの大会に出展している事が広告となり、楽天市場でのネットショップの売上げも上がっているのだそう
ECショップで出店しているお店が、リアル店舗を一箇所に集めたという極めてシンプルな仕掛けであるが、お店や客の大人数を巻き込み売上高が2億7,000万円(開催期間7日間)になったという。

2.デジタルクーポンによる店舗誘引

LINE

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無料通話・メールアプリ LINE(ライン)

「ローソンにクーポン持った高校生が殺到? 「LINE」に公式アカウント開設」

最近、利用者数が世界で計1億人(国内4150万人)を突破した「LINE」をつかったローソンが、Lチキの半額クーポンを先着150万人にそのうち約10万人の引き換えがあったそうだ。

その中でも7割以上の顧客が、クーポンを引き換えるだけではなく、一緒に他の商品も購入するという。

【iOS6の機能】Passbook

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もう使えます!ぐるなびがPassbookに対応したクーポンを発行開始。

クーポンやポイントカードを一ヶ所で管理できるiPhoneのアプリの「Passbook」を使用したサービス。
店のクーポンを登録しておくと、その店に近付いたときに、iPhoneにその店のクーポンが表示されるといったプッシュ機能もある。
電通がiPhone5の発売日と同時に、複数の大手企業向けにPassbookキャンペーンを展開してきた。

巨人・電通が抱くO2Oの野望(上)

オンラインからオフラインへ誘客する“クリック&モルタル”という言葉が注目され、浸透し、現在は使われなくなった。
これまでのオンライン(ネット)のデータに加え、オフライン(リアル)のデータも収集・活用し、両者がつながる世界になる。ここがクリック&モルタル時代にはなかったO2Oのポイントだと、吉羽氏は指摘する。

スマホが普及してきた今だから、個人の趣味や趣向、行動範囲等のリアルなデータも活用できる新しいマーケティングといえる。
また、デジタルクーポンではないけど、こんなサービスもある。

クーポンネットワーク

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クーポンネットワーク | スーパーで使えるお得な値引きクーポンサイト

商品の割引クーポンを印刷して利用可能店舗にもっていくと商品が割引されるというもの。
割引額は大したものではないので、あまり魅力を感じない。(買いたい商品の割引クーポンだったら良いけど)

しかし、コツコツ節約していくにはこういうサービスは有難いかも。

3.来店時によるポイント制サービス

スマポ

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来店ポイント スマポ|お店に行くだけ。あなたのスマホにポイント貯まる

スマートフォンアプリ「スマポ」をインストールし、お店に入りポイントを貯めて特典に交換できるサービス。特典の内容は、六本木ヒルズお買い物券、フランフランギフトカード、ビックポイントに大丸ギフトカードなどと交換できるようだ。

交換ポイント数はどの賞品も大体1000ポイントぐらい。一回の付与ポイントが30ポイントなので、少なくても34回は来店しないと特典はもらえない計算になる。気長にコツコツと。

ショプリエ

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買わずにスキャンでオトクをゲット。 | ショプリエ

こっちは「スマポ」と違って、来店してかつ、対象商品のバーコードをスマホでスキャンすると、実店舗での割引や、商品が当選するなどの特典が受けられるもの。

エリアをチェックインするのではなくて、店の商品にチェックインさせることは、スキャン時に必ず商品を手にとる行為が生まれるので、商品についての認知をさせることができる。

この商品に触れてもらうことができる仕組みが評価されて「日本オンラインショッピング大賞」の大賞グランプリになっている。

実際、商品をスマホでスキャンしている姿って恥ずかしいと思うが、面白そうですね。

4.ゲーム要素(ゲーミフィケーション)のあるサービス

コロニーな生活

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コロニーな生活|毎日の移動がゲームになる!「位置ゲー」

コロニーという街を作っていく箱庭ゲーム。
街を作っていくために、実際の移動する距離に応じて手に入る「プラ」という仮想通貨を使う。
リアル店舗と提携しており、そのリアル店舗に足を運ぶことでユーザーには特典のアイテムがもらえるという、ネットとリアルを結びつけたサービス。

一般的なこういうソーシャルゲームなものって課金しながらゲームを進めていくものが多い中、リアル店舗に誘引させる仕組みっておもしろいと思う。

提携するための費用がかかると思うが、提携店への申し込みや問い合わせは、月に300~400件になっているみたい。

ロケタッチ

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ロケタッチ

前述のコロニーな生活と同じ位置情報ゲームにあたる。
任意の場所にいくともらえるシールを集めることを目的としているので、コロニーと違ってゲームとしての中毒性はないのかも。

リアル店舗側だと「ロケタッチオーナーズ」によるとがロケタッチに参加することで店舗誘引などの販促ツールにもなっている

ゲームをあまりやらない自分としては、店舗に行った特典でゲームが遊べることができるサービスより、現物としての特典がいいなぁ。

じぶんクエスト

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じぶんクエスト

企業が参加者に課題を提供し、販促や集客、商品理解を促進するサービス。
企業側からは、このサービスを使うことで、低コストでスピーディーに自社オリジナルのO2Oサービスを提供することができる。

今後の展望とか

O2O(オー・ツー・オー)マーケティングとは オンライン to オフライン というようにネットからリアルへの誘引という定義になっているが、その仕掛けは多種多様である。

O2O(オンライン to オフライン)の流れから再度オンラインで共有をしていく仕組みをO2O2O(オンライン・トゥ・オフライン・トゥ・オンライン)というらしい。
そのO2O2O(オンライン・トゥ・オフライン・トゥ・オンライン)を実現する一つの手法として注目を集めているのがNFCと呼ばれる技術の活用である。

NFC(Near Field Communication)とは、近距離で「かざす」という動作でデータのやりとりをする技術であり近距離無線通信の国際標準の1つ

規格は違うがSuicaやEdyの非接触型ICカードの技術方式と同じようなものですね。

NFCをタグとして、リストバンドやシールなどさまざまな形状に加工して利用できるので、イベント会場のプロモーション等に活用している。

NFC搭載のスマホを実店舗の専用端末機にかざすと、クーポンやスタンプカードもスマホで管理することが可能になる。ショッピングセンターで車を駐車した場所を記録してくれることもできてしまう。

このように、技術がより進化していくにつれて、O2Oマーケティングの仕掛けもより進化していくことが予想されてくる。
こうなってくるとマーケティングの枠で考えていくことが、難しくなってくる。それはもう未来の生活をつくっていくことだと思うから。

一昔前から実店舗に誘引させる仕掛けは色々と考えられてきた。
しかし、スマホという端末機器をハブにして、リアルとネットの境目が重なってきているように感じる。
スマホ(のデータ)が自分自身、リアルであってもすぐネットを介して情報の更新や書き換えが瞬時にできてしまう。

今後、色々な形でO2Oマーケティングの事例がでてくるが、その企画の中心になってくるのは、現場を知っている人。実店舗のことがよく分かっている人ではないだろうか。
WEB業界にいる自分としては、なかなか手の届かない領域であるが、いつかは是非参加してみたいものだ。

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