女性誌にみる女性向けデザインを研究したまとめ

どうも、シンプルやかっこいいWebデザインよりも甘いガーリーテイストのWebデザインが好きなガリザワです。
女性向けのデザインをする時に、女性ファッション誌を参考にすることがあります。しかし一概に女性ファッション誌と言っても数多くありその発行されている雑誌の種類は100種類もあります。そんな中で、主な女性ファッション誌の傾向とデザインの分析をまとめてみました。

女性ファッション誌エディトリアルデザインに学ぶ

女性ファッション誌には、WEBデザインには無い女性デザインの雰囲気を感じれる、WEBサイトではあまり見かけないようなデザインパーツなんかも数多くあるので、デザインをするときに参考にしている。
特に女性向けのデザインをするときに、ターゲット層が細かく分けられており、そのターゲット層にあったデザインをする必要がある。その上でターゲット層に合った雑誌の傾向をまとめてみた。
(伊藤忠ファッションシステムの資料を参照)

主なファッション誌の傾向

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エディトリアルデザインから学ぶファッション誌デザイン

上記のようにセグメント別、年代別にわけたところから、そのターゲットごとにファッション誌面のデザイン(ここではエディトリアルデザイン)にも何かデザインルールがあるのでは?という仮説を立てた。

そこで、ネットで試し読みができる女性ファッション雑誌を対象に仮説を検証してみました。
自分はWEBのデザイナーであり、エディトリアルデザインを知らないのでWebデザイナーの目線でデザイン分析してみた。
なお、「デザイン要素」のところはサンプルを作っています。フリーの画像を使って、雑誌のテイストにあった写真ではないことをご了承願いたし

VERY

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http://veryweb.jp/

30代後半既婚者の女性がメインの雑誌。記事の内容はコーディネート、メイク、レシピ、連載小説などが中心で、ファッション誌としては一般的であるが、子育てのトラブル、生活グッズ、家族旅行スポットなどに関する記事も多くみられる。

デザイン要素

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余白を多くとっているのが特徴。
コピータイトルは明朝体の傾向が多くエレガントさを出している。
アイテムの紹介には切り抜いて影(シャドウ)を入れてない。
個人的には、明朝体になっているタイトルにカーニングをして文字詰めをしているのが気になった。誌面のスペースの関係か文字を詰めることで、タイトルをより大きくできるという意図でやってるのかな。ターゲット層に合わせてキレイで落ち着いたレイアウト構成になっている。ファッション誌なので、アイテム(服)の紹介しているが、ターゲットに合わせて極力シンプルに配置されている。

BAILA

magazine-bailahttp://hpplus.jp/baila/

30歳前後(アラサー)の未婚・既婚女性をターゲットとしている。働く女性に向けたファッション情報を中心に、アラサー女性に嬉しい特集や企画、メイクやコスメなどの美容情報、ライフスタイル、芸能ニュースなども掲載している

デザイン要素

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上記のVERYと比べると誌面に写真と多くとっており、にぎやかな感じを受ける。ファッション誌でよく見られる色ベタに白抜き文字のタイトルが見られる。タイトルや目立たせたい文字などはパステルカラーで表現されている傾向が強い
撮影のディレクションが良いと思われる美しい写真と明朝体の文字のバランスが良くキレイな印象を受ける。

ViVi

magazine-vivihttp://www.netvivi.cc/

対象年齢層は15 – 36歳となっており、OLと女子大生がメインターゲット。大人ギャル・ガーリー・カジュアル系のファッション・メイク・ヘア情報を掲載またモード界に関する掲載も充実しているのが特徴である。

デザイン要素

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誌面の余白が無いくらい写真を使っている。なので、どこから読んでいいか分からない。読者には全ての情報を伝えたいというより、読者が気になったものを取捨選択できるように意図をしているのかな。
このViViでよく見られた表現が、アナログ的な表現である。手書きフォントや縫ってあるように見える点線表現など。これが加わると一気にガーリーデザインになる。チョイ足しでお手軽にガーリーになる覚えておきたいテクニックですね。

Seventeen

magazine-seven
http://hpplus.jp/st/

「ティーンのNo.1雑誌」と銘打っているファッション誌。女の子らしいガーリーなスタイルからトレンドを取り入れたカジュアルなコーディネートまで幅広く紹介している。

デザイン要素

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誌面の余白がほとんど無いのは上記のViViと似ている。
アナログ的な表現をあらゆるところで用いているのも上記のViViと同じ。
雑誌のターゲット層である、10代(Seventeen)も20代前半(ViVi)もあまりデザイン上、大きな違いは見つからなかった。
ハートや星の装飾パーツをよく取り入れているのを見かけたが、これはカンタンに甘いデザインにさせてしまう表現方法。

GLAMOROUS

magazine-glamorous
http://gla.tv/

ViViのお姉さん版として発売された大人ギャル・大人カジュアル系のファッション誌。
辛口クール系のスタイルを主に提案する。モード界、海外芸能人に関する情報も充実している。
2013年8月号(同年7月6日発売)を最後に休刊(廃刊)とされる予定。

デザイン要素

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誌面は、写真にベタでコピータイトルをおいているデザインがよく見られる。
雑誌のテイストである「辛口クール系」の表現は、モデルによるところが大きいと思う。
写真素材を生かすために、写真の上にはシンプルなフォントを使っている

エレガンス系のBAILAで使われているような色ベタに白抜き文字のタイトルはあまり用いられていない。
誌面でよく見られているような写真の上にそのままの(プレーンな)フォントをおいている表現は、WEBのデザインで可読性が落ちてしまうのであまり使われていない。紙とディスプレイの違いで、使われるデザインの表現も違ってくるのですね。

BLENDA

magazine-blendahttp://www.blenda.jp/

大人ギャル系の女性ファッション誌 。セレブカジュアルなファッション、モード感のあるコーディネートなど紹介
世界のスーパーセレブたちの最新ファッションや私生活の紹介もしている。アーティストライブとファッションショーからなるイベントやラジオ番組海の家など、効果的なメディアミックスを手がける。

デザイン要素

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大人ギャル系の雑誌「GLAMOROUS」と同じエディトリアルデザインかと思ったら、モデル写真のザックリした切り抜きや、ビビットカラーを多用しているところなど、「GLAMOROUS」よりにぎやかな感じ。クールというより、カジュアルなイメージを受ける。

ELLE JAPON

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http://www.elle.co.jp/member/magazine_elle

セレブ・モード系の女性ファッション誌。ハイファッションの最先端を行く雑誌のひとつとされ、世界的名門ファッションブランドの商品が多数掲載される。セレブカジュアルや海外スナップからカジュアルなコーディネートなどの最新情報を提供。
1945年、パリでエレーヌ・ラザレフ (fr:Hélène Lazareff) によって“Open Appetite”という標語のもと創刊された。パイオニア精神と既成概念に囚われない自由なスピリットがエルの原点となっている。

デザイン要素

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ブランドの商品写真は、切り抜きぐらいで、凝った装飾等はなれていない誌面が多くみられる。装飾を入れてしまうことで、そのブランドイメージを間違って読者に伝わっちゃうのかな。

切り抜きのブランドアイテムを配置しているので、他の女性ファッション誌と異なりカタログ的なイメージを受ける。
カタログ的に沢山のブランドアイテムが配置されているので、誌面のどこから読んで良いのか迷ってしまう。そこで、商品写真に数字(かっこ良いフォント)をつけていることで、読者を迷わせないよう点がとても参考になる。

SEDA

magazine-sedahttp://hinode.co.jp/?page_id=73

10代後半から20代前半の女性向け月刊ファッション雑誌
街のリアルなファッション情報をよりかわいく、より楽しく、より分かりやすく ショップ、サロンスタッフをはじめとした街のスナップ特集は、着こなしのアイディア、ヒントもいっぱい!

デザイン要素

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年齢層のターゲット層はSeventeenと同じ10代後半~20代前半であり、使われているデザインの表現はほとんど似ている。ボーダーや水玉などでガーリーに甘いデザインになっている。
Seventeenと比べると、淡い色、パステルカラーの配色が特徴的によく見られる。

CUTiE

magazine-cutiehttp://tkj.jp/cutie/

個性的なファッションを好む10代を中心とした女性を対象としている。
甘めのカジュアルスタイルやガーリーなファッションを中心に、旬のトレンドをMIXしたスタイルやプチプラなコーデ、ギャル系ブランドを取り入れたコーディネートなども紹介。
ガーリーなファッション情報を軸に、ヘアスタイルやメイクなどのビューティー、エンタメ情報やレギュラーページなども掲載しています。読者モデルをいち早く取り入れたのもCUTiEである。

デザイン要素

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ピンク、黄色、紫色なとの彩度の高いビビットカラーな誌面構成になっている。
また、背景のスペースは無く、商品アイテムや装飾パーツを詰め込んで元気なイメージになっている。至極、個人的な感想ですが、ほぼ全ページにページ余白のない構成に読んでいて目が疲れないのでしょうかね。

InRed

magazine-inredhttp://tkj.jp/inred/

30代全般でオトナなカジュアルを支持する女性がターゲット。可愛いオトナの女が選ぶ”上質&カジュアル”がコンセプト。大人可愛いカジュアルスタイルを中心に、シンプルでナチュラルな大人服や上級リラックスなスタイル、モードやトレンドを程よく意識したファッション、自分らしさのあるお洒落コーディネートなど紹介

デザイン要素

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素材写真を加工し、装飾を入れたカジュアルよりなページと白地に商品写真を掲載したシンプルなページデザインが混合している雑誌と感じる。
しかし、過度な装飾はしておらず、写真+2、3の装飾に留めておりシンプルなデザインになっている。

Sweet

magazine-sweethttp://tkj.jp/sweet/

20代後半の女性を主にターゲットとしたファッション雑誌。コンセプトは「大人可愛いスウィートワールド」。大人ガーリーなファッションからクールでお洒落なスタイル、海外のトレンドを意識したコーディネートなど紹介。
赤文字雑誌に対して、springなどとともに「青文字系雑誌」と呼ばれている

デザイン要素

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モード系(ELLE)の誌面構成と似ていて、強調するポイントにピンクを加えた誌面が多く見られる。もっと具体的に言うと、誌面背景は白で、人物写真なら角版(かくはん)写真。
商品アイテムなら切り抜いて影を加えずそのまま配置している。
モード系のレイアウトにタイトルやポイントとなる文字にピンク等のパステルカラーを入れている。
これが大人ガーリーのデザインなのかな。
配色も誌面をうるさくしないように、2〜3色のパステルカラーでまとめられていた。

まとめちゃうと…(エディトリアルデザイン研究してみえたこと)

冒頭に上げたポジショニングマップのような4つの傾向(エレガンス系、ギャル系、マルチミックス系、スウィート系)によるデザイン上の違いはあまり見受けられなかった。もちろん、モデルや商品アイテムは違ってくる。

しかし、年代別による違いは分かってきた。

10代~20代前半
(ViVi、Seventeen、SEDA、CUTiE、)

  • 誌面一面には、白背景が無いほど装飾パーツで埋め尽くされている。
  • アナログ表現(手書きフォントや縫ってあるように見える点線)が多い。

20代後半~30代
(VERY、BAILA、GLAMOROUS、BLENDA、ELLE JAPON、InRed、Sweet、)

  • 誌面は写真素材は切り抜きより四角形の角版が多め。
  • タイトルの文字にもフォント自体には加工せず写真素材の上に配置している。

特に明確に違いがあると感じたものをまとめてみました。

編集後記

今回のテーマを調べるためにひたすら女性誌を読み、自らもサンプルでデザインを参考にしてやってみたらかなりの時間がかかってしまった。また、もっと早く公開したい気持ちはあっても、10誌以上のサンプルを作っては自分で咀嚼してデザインの解説をしてみたので、なかなか公開できずに悶々としていた。

女性誌の編集に携わっているエディトリアルデザイナーはすごいなって思いっきり感じました。だって、ページ(テーマ)ごとに違うエディトリアルデザインをしていかないといけないじゃないですか。毎月何百ページのデザインをしていかないといけないなんて大変だなと思ってしまうワケですが、何人位で編集してるんでしょうかね。。。
WEBデザインにはまだまだ使われてないデザイン表現などたくさんあり参考にしてドンドン使っていきたいです。

いまだエディトリアルデザイナーさんにお会いしたことが無いので、ぜひ会ってその業界のことについて色々聞きたい。超聞きたい!って思いました。

デザイン記事はこちら

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