女性誌「小悪魔ageha」デザインを突き詰めてみて分かったこと
どうも、東京ガールズコレクションを過去二回行ったことがあるほどミーハーなミハザワです。
前職で女性ファッション案件を担当していたときには、仕事にかこつけて自腹を切って楽しんでいました。女性ファッション案件でガーリーデザインを調べていくと、「小悪魔ageha」を代表するギャルデザインにたどり着きます。あの一線を画しているデザインです。「小悪魔ageha」を分析してなんか分かったよという話し。
唯一無二のエディトリアルデザイン「小悪魔ageha」
前回、女性誌から女子デザインを研究した記事を書きましたが、一つ忘れていたというか「ファッション誌の傾向」に分類するのが難しい雑誌がありました。
唯一無二の雑誌「小悪魔ageha」です。
他の雑誌にはマネのできない領域ですよね。しかし、ガーリーデザインを徹底的に調べていくと、最後には「小悪魔ageha」にたどりついちゃいます。
この雑誌のエディトルデザインを分析して考察してみたいと思います。
小悪魔ageha
“姉ギャル”ならびに“姫ギャル”と呼ばれる10代から20代までの女性をターゲットとしている。
キャバクラ嬢を主要な想定読者層としており、さらには誌面に登場するモデルらの多くも現役のキャバクラ嬢というキャバクラと密接な関わりが注目されている。
デザイン要素
誌面のいたるところにキラキラとした光やボケ、そしてラインストーンが散りばめられている。
この表現方法は「小悪魔ageha」のデザインをつくっている重要な要素。
ページで強調したタイトルでは、キラキラとした光の素材は一つだけではなく色々な光の種類を組み合わせて使っているところが分かる。
赤文字系、青文字系女性誌に見られるようなパステルカラーでエディトリアルデザインされた誌面もあるが、配色数が多すぎて、コントラストが強くなってしまい赤文字系、青文字系女性誌と異なるイメージを受ける。全ページまぶしい!これが、キャバクラの世界観そのものを反映したエディトリアルデザインになっている。
誌面をデザインするな!デコれ!
「小悪魔ageha」のデザインを分析して思ったことが、デザイン理論より感性で誌面をデザインしているのではないか?ということ。グラデーションやシャドウの落とし方とかあまりのデザインルールに縛られずにデザインされている。
「小悪魔ageha」みたいなエディトリアルに必要なスキルはデコる技術ではないだろうか。
デコる(デコレーション)とは、携帯電話や自分の身の回りのアイテムをラインストーンやスワロフスキーで装飾することをいうが、まさしくそれと同じ雰囲気を感じる。
デザインの教養を受けた人がデザインするよりも、実際にデコの経験者がこの雑誌のエディトリアルデザイナーに向いてるんじゃないでしょうか。
まずは、これを見てデコり方を学んでみようかな。 デコるコツについて «
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女性誌って文化とともにエディトリアルデザインも進化していくと思うので今後どんなデザイン手法が出てくるのか楽しみだ。