文章力を鍛えるために読んだ書籍のまとめ

どうも、デザインスキルより文章を書くスキルを上げたいカキザワです。
デザインスキルをよりもとは言い過ぎかもですが、それと同じ位にスキルアップしていきたい。Webデザイナーでも文章を書くスキルは必須と感じ、読み漁ってきた中で良いと思った書籍たちをまとめて紹介します。

文章を書くことで情報に価値を生み出せ

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日本酒が好きすぎるので例え話が日本酒で申し訳ないですが、ECショップから日本酒を買う場合をイメージしてみて下さい。

同じ商品がAショップとBショップと同じ価格であります。Aショップの商品説明欄には、「このお酒は原料米は山田錦を使っており、精米歩合が50%の純米吟醸です。日本酒度(甘口か辛口の基準数値)が+1.0とやや辛口になっております。」といったラベルにも書いてあるような日本酒のスペックのみ。

一方、Bショップでは、「このお酒は日本酒が好きな農家たちの協力により、農薬・化学肥料を一切使わず栽培した山田錦のお米を使っており、火入れをしていない生酒です。メロンのようなフルーティの甘さとキレの良い美味しさをお楽しみ下さい。数量限定なのでお早めに!」といった、その日本酒の造られた背景と飲んだ感想が入っている紹介文。

なんとなく、Bショップの方から購入をしてしまうのではないでしょうか。
同じ商品でも書き方を変えるだけで、情報に価値が生まれ人を動かすことができてしまうのです。

情報に価値を生み出せる力とは、文章を書くスキルだと考えています。
確かに、見た目を表現するデザインも大事ですが、それと同じくらい文章も大事。

Web デザイナーとしてデザインの習得に努めてきましたが、文章を書くスキルを上げるために学習した文章力を鍛えるために読んだ書籍で良かったものを紹介してみたい。

人を操る禁断の文章術

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人間の心理を文章に落とし込む方法

メンタリズムを使うメンタリストDaiGo氏がメンタリズムを文章に落とし込んだ文章力術。
そもそも、メンタリズムとは、「行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘導する技術」とのこと。
相手の心理にそった文章の書き方を紹介してくれます。
例えば、相手の心を揺さぶるテクニックとして追伸をつけることがあります。

じつは、あらゆる文章の中で人が最も読み、心に残るのは追伸部分だということがわかっています。
~中略~
唐突ですが、あなたは「ツァイガルニク効果」という言葉を聞いたことはありますか?
ツァイガルニクは旧ソ連の心理学者で、人間の記憶に関してある実験を行い、実証したことで歴史に名を残した人物です。
何を実証したかというと「人間は、達成した課題よりも、達成されなかったことや中断されていることをよく覚えている」という記憶の仕組みでした。

本書ではこれを応用してメールは、「下」から書くという方法も書かれていて、新しい発見が得ることができます。

「強い文章力」養成講座

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コピーライター直伝の響く文章の作り方

現役のコピーライターが、広告のテクニック「What to say(何を伝えるか)」と「How to say(どう伝えるか)」の2つの要素から相手の視線になって書く「キャッチコピー力」のある文章のテンプレートが実例と共に紹介されています。

キャッチコピー力とは、言い換えると「受け手の心をつかむ言葉を見つけ、短く的確に文章化する能力」です。
受け手の心をつかむ言葉を見つける部分がWhat to sayの部分。
短く的確に文章化する能力がHow to sayの部分です。
この「キャッチコピー力」を持っているかどうかは、人を動かす文章を書くために大きな要素となります。この能力を持っていれば、あなたのビジネス人生において大きな武器をなるでしょう。

本書は、相手の視線になって書くテクニックがいくつもあり、すべて覚えるのは大変ですが、自分がピンときたテクニックだけを使ってみてはいかかでしょう。

また、特別付録としてそのまま使える文言がありますので、これも買うポイントではないかな。

伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける87の法則

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伝える文章力が書けるようになる日本語の書き方。

出発業界で雑誌編集者として活躍されていた著者が正しい日本語の書き方が書かれています。
伝わる文章と銘打っていますが、誰が読んでも丁寧な文書と感じる書き方のルールが書かれています。

【ダメ文】優しい親を大切にする女性がタイプです。
【修正文】親を大切にする優しい女性がタイプです。

「優しい」は「女性」を装飾するーこれが、この文書の正しい修飾関係です。
ところが【ダメ文】では、「節(=親を大切にする)」より先に「旬(=優しい)」を置いたせいで「優しい」が「親を」を修飾しているように見えます。
節も句を逆転させた【修正文】なら、違和感がありません。

こういたルールを知っていないと相手に正確に伝わる文書が書くことができません。

87の法則とボリュームもかなりあるので、手元に置いておきたい一冊です。

武器としての書く技術

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ネットで読まれるための新しい書き方

プロブロガーとして活躍しているイケダハヤト氏著のネット(ブログ・SNS)に特化した文章術を教えてくれます。
「炎上ブロガー」として、度々ネットを騒がせており、好き嫌いがハッキリ分かれるところじゃないでしょうか。自分は好きも嫌いもないけど、何にも媚びずに堂々と自分の意見を言えるのは点においては感心している。

本書でも書かれています。

あなたがこれから書こうとする文章も多くの人に届かせたいのであれば、味つけは濃い目がちょうどいいのです。
そこで、気をつけたいフレーズが「~だと思います」「~な気がします」「かもしれません」という弱気フレーズです。

つまり、「~だ。」「~です。」と断定した言い切り方が大事を説かれています。
言い切ることにより、読者の感情を動かすような文章にすることができる。

不特定多数に見られるようなネット特性の書き方を学べます。

本の構成が章ごとにポイントが書き出されているので、ここだけ抑えておけば良いかな。

人を動かす文章術

文章を書く上での心構えに目から鱗。

大学の教授であり、作家でもある斎藤氏が、エッセイ、ビジネス文書、感想文、小論文、メールなど、目的別に文章の書き方を教えてくれます。

これってブロガーさんたちが読んでいるイメージ。ブログの書評記事が沢山ありました
ブログでは、読んだ本から引用として記事に説得力を持たせるため使っています。この記事みたいにね。

書き手が何か新しい発見をしていなくても、あるいは全体の主旨がつまらくても、キラリと光る言葉が引用され、しかも出典まで明らかになっていると、「読んで得したな」という感想を持ってもらえるのです。

文書の書き方というよりは、文書を書く上での心構えが色濃く書かれている感じを受ける。
使用用途ごとに例題に使われている文書は参考になります。

ロジカル・ライティング

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ビジネス文書を基礎を徹底的に身に付けるための教科書

コンサルティング会社マッキンゼー出身の著者がロジカル・シンキングの実践編の位置付けになっている。
文章を書くための準備をロジカル・シンキングという道具を使っても論理的に文章を組み立てる方法が書かれています。

「論理的に組み立てる」などというと難しく聞こえるかもしれないが、やるべきことは単純なことだ。結論は、何で、それに対して相手から「なぜ?」と問われたら、いくつの、どのような根拠を説明するのか?その根拠に対して再び「なぜ?」と問われたら、今度はいくつの、とのような根拠を説明するのか?これをはっきりさせればよい。

つまり、読んだ相手のツッコミからもブレない文章を書く手法がロジカル・ライティングです。
本書を読んで即実践できるような簡単な内容では無いし、すぐに使えるようなテンプレート集もありません。

論理的にわかりやすく書けるスキルを身につけるためには、教科書のように何回も読み返して地道に訓練していきたいですね。

まとめ

自分自身、Webデザイナーとしてやってきて感じたことは、デザインの力以上に文章で売り上げを上げているサイトもあるということでした。
デザインに絶対の力を信じていた自分にとっては、ガツンと頭を殴られる(不意打ち気味に)ような衝撃があった。

本を読んですぐに文章力が上がるほど、簡単なものではありませんが、実際に書きまくって文章力を上げて行きたい。

今回、紹介した中は、どの本を読んでも価値があると思いますので、気になったものを早速読んで、一緒に文章力を上げていきましょう。

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