「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」が全く新しいダイエットの知見で驚いた!

どうも、死ぬ気で健康になりたいと思っているケンコウザワです。
どうやら「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 というシリコンバレーの起業家が書いた書籍が本屋で賑わしていたので即購入しました。自身が行った糖質制限食ダイエットの知識と違ったものでしたので紹介してみたい。

シリコンバレーの天才が本気でダイエットを研究した。

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久しぶりに本屋に寄ってみたら「最強の食事」という本書のタイトルにやられて即購入してしまった。原書では「THE BULLETPROOF DIET」なのだが、タイトルの付け方が素敵。自分みたいに健康について関心がある人ならとりあえず手に取ってしまうよね。

著者のデイブ・アズプリーは、シリコンバレーで20代で成功した企業家。
シリコンバレーでは有名なハッカーでもある著者が140キロの自身の身体を実験台に15年間、30万ドル(約3千4百万円)を投資して脳施設からチベットの奥地まで、世界のダイエットを研究した集大成を「完全無欠ダイエット」という書籍にした。

シリコンバレーで成功して億万長者になっちゃうだけでも凄いのにMBAも取得しちゃうし、信じられないようなお金をかけて健康を研究してしまうなんて凡人には考えられないですよね。
研究成果がこの一冊に詰まっているので、読んでみるだけでも価値はあるでしょう。

シリコンバレーの天才が本気でダイエットを研究した成果を紹介してみよう。

本書で提唱する完全無欠ダイエットとは?

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著者が述べている「完全無欠(ブレットプルーフ)ダイエット」は、1日0.5キロずつ健康に減量できるだけではなく、パフォーマンス、回復力、集中力が驚異的に向上するダイエット法である。

体重を落とすだけはなく、身体のパフォーマンスも上げてしまう点がこのダイエット法のミソ
元々高かったはずであるIQを20ポイントも上げてしまったんだから凄いとしか言いようが無い。
そんな頭の良い著者があらゆる健康法を研究し、体重増加やパフォーマンスを下げる原因を突き止めた。
それは、従来のダイエット法には書かれていなかったものがあり、とても興味深いものであった。

「炎症」は万病の元だった

本書で炎症は、病原体、毒素、ストレス、外傷への体の自然な反応と説かれており、高度の炎症になると、心疾患、がん、糖尿病の恐れがある。
炎症の原因の一つとして、「アンチニュートリノ」(反栄養素)というものがあり、これは普段自分たちが食べているもの(野菜にも)に入っているという。
腸を刺激して免疫系を発動させ、体の回復や解毒システムを損なう。
アンチニュートリノが腸を刺激して体の回復や解毒システムを損なうことになるという。

自分自身炎症なんて口内炎か胃腸炎といったように抗生物質みたいなクスリを飲めばすぐに治るようなシロモノという知識だったが、こんな怖い病気を起こしてしまうとは。気をつけよう。

「カビ毒」がパフォーマンスを落としている

我々は、毎回の食事で食べている食物の中にカビ毒(マイコトキシン)を摂取している。
カビ毒の主要源になっているのは、小麦、トウモロコシといった穀物に加えて、ピーナッツ、果物、チョコレート、ワインが汚染されていることも多いという。

摂取しているカビ毒が微量であってもダメージが蓄積していき、自身のパフォーマンスを落とす要因になっている。

普段気にしていないものでも、カビ毒というものがあることを初めて知ることができた。

「レプチン」ホルモンが食べ過ぎを制御する

体のエネルギーが満たされるだけの食事を摂ったときに食べるのを止めるようにするためのホルモンを「レプチン」という。
このレプチンは脂肪細胞から作られ、レプチン値は体脂肪率に比例しているという。つまり、太っている人と痩せている人を比べると太っている人の方がレプチン値が多い。
レプチン値が多いと食べるのを止めようとする信号が脳に伝わらず、結果食べ過ぎてしまう

完全無欠ダイエットをすることにより「レプチン」に敏感な体を作ることができる。
敏感な体にしておけば、本当に食べ物が必要なときだけ、お腹が空くようになると本書で説かれている。

また、レプチンの他に体の不調な原因因子として、「血管作用性腸管ポリペチド」や「生体アミン」など一度読んだだけでは理解しにくい部分まで書かれていた。

IT企業家の著者である人が、ホルモンレベルまで研究していることには、凡人には到底理解が及ばないですね。

痩せている人にもっている「腸内細胞」

「レプチン」ホルモンと同じように太った人と痩せた人の腸内細菌は全く異なるという。
太った人は、ファーミキューテス門に属する細菌を過剰にもっており、脂肪がつきやすくなる。
一方、痩せた人にはファーミキューテス門の細菌が少なく、バクテロイデス門の細菌が多い。
バクテロイデス門の細菌は体脂肪を燃やしてくれるタンパク質を肝臓で作り出すことができる。

痩せる「腸内細胞」のバクテロイデス門の細菌は、コーヒーなどに含まれているポリフェノールで生成できるそう。

本書では、コーヒーを使った「完全無欠ダイエット」が説明されている。

糖質制限食ダイエッターから見た完全無欠ダイエットのポイント

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体重増加やパフォーマンスの原因は炎症であったり、ホルモンなどといった全く新しい知見であった。
また、それに対しての解決法も今まで常識とされていたものと違っていたので、糖質制限食ダイエット実践者として、本書の中から気になった点をいくつか紹介してみたい。

脂肪を食べても太らない

 脂肪は最も重要で最も炎症性がない主要栄養素で、完全無欠ダイエットでは1日のカロリーの50%〜70%を正しい種類の脂肪で摂るように定めている。
<中略>
本当にあなたを太らせる「悪い」脂肪が存在する一方で正しい種類の脂肪はかなりの量を食べても太らない。むしろヘルシーな脂肪を摂ると、これらの自然にエネルギーに変える体の体制がいっそう整っていく。

炎症を避けるために脂肪を取っていく必要があるみたい。
糖質制限食ダイエットでは、炭水化物や糖分が大敵であるので、そこまで脂肪について言及されていなかったと思う。

ここでは、バター(酪酸)やココナッツオイル(中鎖脂肪酸)を摂ることを推奨されている。脂肪でもお肉についている脂身と勘違いしないように。

「冷や飯」が善玉菌を育てる

 レジスタントスターチは、ごく一般的なでんぷんよりむしろ、食物繊維やプレバイオティクスのように働く。プロバイオティクス(善玉菌)が腸内細菌そのものを指すのに対し、プレバイオティクスとは腸内細菌のえさである。
「レジスタントスターチ」という名は、このでんぷんが消化されにくいことに由来する。
この種のでんぷんが面白いのは、体内で分解されないので、食べてもインスリン値を上昇させず、結果として血糖値に問題を生じないことだ。レジスタントスターチが腸内の善玉菌のえさになる人も(誰でもないが)いる。
レジスタントスターチの主要なタイプは、ポテトスターチや冷ました白米(冷や飯)などに含まれている。

白飯でも冷まして食べるとインスリン値を上昇させないのには驚くし、手頃ですぐにでも始められそうな冷や飯だが、美味しくなさそう。
しかし、人によって反応の強弱があるそうなので、自分にとって効果あるなしは試す必要がるみたい。

果物が「集中力とエネルギー」を奪う

 果糖はふつうの砂糖より中性脂肪値を大幅に上げ、結果として砂糖より代謝障害を引き起こすが、砂糖の問題は果糖とは違って、コカインがするのと同様に、多くの人の脳の報酬中枢を刺激することだ。

糖質制限食ダイエットでも果物全般、糖質は高めなので実践中摂っていなかったが、ここでは、糖質で上昇した血糖値を抑えるインスリンが多く分泌しすぎて結果、血糖値を下げすぎてします。
これが、集中力を奪いと脱力感を与える要因になっているそう。

個人的には、果物を食べても脱力感がこなければ少量は摂ってもいいのかなと思う。

朝、ヨーグルトを食べると太る

 炭水化物の朝食は、あなたを空腹のままにするばかりか、脳をフル回転させるためには少なくとも数時間は入っていなければならないケトーシス状態から離脱もさせてしまう。
<中略>
空腹の腸内細菌は脂肪を燃やす絶食誘導脂肪因子(FIAF)を生成する。糖やでんぷんが与えられたらFIAFの生成がストップして、体が脂肪を蓄えだす。腸内細胞に一日中でんぷんや糖を与えるなんで言語道断だ。なぜなら、脂肪を燃やすどころか体に蓄えさせるのだから。これは菌の豊富なヨーグルトが朝食にはよくない理由でもある。

「完全無欠ダイエット」では空腹時に菌の豊富なヨーグルトを摂ることを危険としている。
朝から糖分は糖質制限食ダイエットでは、OKとされているがここでは朝食にはNGとしている。

炭水化物は「夜」に摂るのが唯一の正解

 炭水化物を夜に食べるのが重要なのには、いくつか理由がある。まず体をリラックスさせて睡眠へ導くセロトニンという神経伝達物質の生成に、でんぷんと糖が使われること。炭水化物が体をリラックスさせ、エネルギーレベルを低下させるならば、ハイパフォーマンスと集中が必要なときより、眠りたいときに摂取するほうがいい。ラブラドール脳がエネルギー切れを感じて糖分の補給をせがむより前に眠ってしまうことも有益だ。
また、夜の炭水化物の摂取から得られる血糖の上昇分は、あなたが眠っているあいだに脳が必要な働きをするのに役立てられる

これも、糖質制限食ダイエットでは夜摂ることはNGとなって「完全無欠ダイエット」と真逆のことが書かれている。実際に糖質制限食ダイエットをやっていた頃は、夜全く炭水化物を摂らない時ってあまり気持ち良くぐっすり寝れた!!ってなかったような。

きちんとした睡眠をとるには、少し炭水化物を入れたほうが良いのかな。

まとめ

この本書でも説かれているのだが、人の健康って運動より食べるものの方が重要である。全く運動をしないということでは無いが、人は食べたものの方がよって体型や能力まで左右されてしまうことに非常に共感できた。

そのため、意識して体に悪いものを摂らず、良いものを選んで食べてきましょうとなっているが、なにぶん良質な栄養があるものってどれも高価なものばかり。。。

著者は、元々成功した企業家なので食べるのにお金を掛けられるんですが、自分みたいな凡人には全て真似することが少々難しいかも。
巻末に「完全無欠ダイエット」のレシピが入っているけど、良質な食材を揃えるまでが、、、

しかし、本書の中で完全無欠ダイエットにおいて食品一覧が出ているので、これなら参考にできそうです。

今回は、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の紹介ですが、ニシザワも実践してみてレポートしてみたいと思います。

一回読んだけでは全て覚えられないほどの情報量なので、是非一冊買って手元において読んだ方が良い書籍です。

参考文献.「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」をよく知る

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