「建築家 フランク・ゲーリー展」でテクノロジーの進化に驚愕してきた

どうも、建築家でもなければ評論家でもない、建築に興味があるただの人、アーキテクザワです。
建築家 フランク・ゲーリー展が都内でやってるってんで建築に興味があるただの人として行ってきたら建築とテクノロジーの関係に驚愕してきました。

フランク・ゲーリーとニシザワ

まずは、フランク・ゲーリーって誰!?っていう人に。

カナダ・トロント育ち。1947年、家族とともにロサンゼルスに移住。1954年、南カリフォルニア大学にて建築学士を取得後、ハーバード大学デザイン大学院で都市計画を学ぶ。
その後は建築家として50年に及ぶキャリアを積み、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で公共および民間の建造物を手掛けている。

企画展「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」

建築家フランク・ゲーリーがつくる建築の特徴は、本当に実在するのか!と疑うようなグニャグニャな建築物を得意している。
学生の時に、雑誌「カーサ ブルータス」かなんかで「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」を一目見ただけで建築物のインパクトが凄すぎて、名前までもが記憶に残った。

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グッゲンハイム美術館とフランク・ゲーリーの名前以外、知識は何もなかった中に、フランク・ゲーリー展が開催されたことをしった自分が、グッゲンハイム美術館を作った建築家のことが深く知れる良いチャンスと思い行ってきた。

展示内容と自分が驚愕を受けたゲーリー建築を支えるテクノロジーについて紹介してみたい。

フランク・ゲーリー展に行ってきた

先月、10月から21_21 DESIGN SIGHTで「建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”」が開催されている。

コンセプトは、フランク・ゲーリーが建築デザインする時のアイデアの出し方からそのアイデアを実現するためのプロセスを写真、模型や映像などで展示されている。

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建築展らしく模型が多く置かれている。

その中でも、自分の興味を引いたものが、ダンボールと木板で作られた椅子である。
フランク・ゲーリーは、建築家の他に、家具やジュエリー、バッグもデザインしている。

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(左)ウィグルサイドチェア(1972年)←座れたやつ
(右)リトル・ビーバーチェア(1979年)

建築展って普通、写真はOKだが、触ることができるものって少ないんですね。
建築家が家具を?と思っていたが、ゲーリーが、いつも模型づくりに用いている素材が大量に事務所の外に積まれているのを見て、自分でのりやナイフで作ってみたのが最初だったそう。

実際座ってみると、ダンボールや木板など日常的な素材で作られたと思えないほど座り易く、座り心地が良かった!!部屋に一つほしいなと思うが、デザイナーズチェアって一般庶民であるワタクシの家に似合わないんだよね。それより価格が¥102,600に驚く(参考:hhstyle.com

あとは、ゲーリーの自宅が興味深かった。
やっぱ、ただの建築ミーハーとしてはあの建築家がどんな自宅に住んでるのか気になるでしょう。
4〜5万ドルの予算で、作ったらしく、全面的なガラス窓から入ってくる自然の光が物凄く心地よさそう。
更地から建てたか確認できなかったが、一般的な家を購入してリノベーションしたのかな。どうかな。

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ゲーリー・テクノロジーズに驚愕・感動した

冒頭に紹介した「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」の複雑な建物を実現させたのは、コンピューター技術の功績によるもの。まだ、手作業で図面を引いていた当時ゲーリーが不規則な曲面を実現させるために航空機をつくるためのソフトウェアを用いた。コンピューター技術を最初に建築に導入しはじめたのはフランク・ゲーリーであるとのこと。
いまでは、コンピューター技術を扱うテクノロジー部門は「ゲーリー・テクノロジーズ」という新会社として独立しいる。

展示室の映像コーナーにこの「ゲーリー・テクノロジーズ」の解説映像を見ることができる。
この映像には、フランク・ゲーリーが自身のプロジェクトを実例にあげて、テクノロジー活用事例を紹介している。
映像の中で、テクノロジーの良さを2次元の図面を3次元の図面に書き変えるのではなく、最初から3次元の図面を作ることで効率化とコストダウンを図ることができると紹介している。

具体的には、設計事務所で3次元で作ったデータが、クラウドに上がることで、建築現場に瞬時に確認することが出来、作業をストップすることなく円滑に業務が行える。また、建物に使われる材料、一つ一つ3次元データに落とし込むことで、画面上で検証することができる。検証し終わると、すぐさま材料を加工する工場に送られてすべての部品に番号が付けられ現場で効率よく組み立てることができる。
専門的に建築を学んだことがない自分でもテクノロジーを使用した最新の建築事情に驚愕した!!

この解説映像を見るだけでも展示会に来た価値があるほど、いまの建築の世界を知ることが出来て満足。

クラウドを使ってプロジェクトに携わる人すべてシームレスに確認・作業できるなんてWeb制作業界と同じじゃないですか。

建築は施工主の予算や設計スケジュール、環境と制約の多い業界である。どんなに頭に描いた素晴らしいアイデアでもそのとおりに実現することが難しいという。

建築家のアイデアをテクノロジーが解決できると今後ゲーリー建築を含め、どんどん素晴らしい建物が見ることができる。

まとめ

86歳にして建築業界のトップに居続ける身体と心はいかほどなのか。
また、時代を切り開いている頭の中はどうなっているのか。そんなことを模型や映像を見ながら考えていた。

そこに、彼のメッセージにこんな言葉が壁に書かれていた。

私はどのプロジェクトも、まるで初めて手がけるもののように新たな不安を腕にして向かいます。
汗をかきながら手をつけますが、いったいどこへむかっているのかわからない。
ただ、もし行き先がわかるなら、そんなプロジェクトはやらないでしょう。

生き方自体が分からなかったものを分かることが快感なんだろう。義務感で仕事をやっていたなら50年以上も建築に携わることなかっただろう。

是非、白紙になってしまった新国立競技場のプロジェクトにゲーリーが参画してほしいなと思うのは自分だけじゃないハズ。

この展示会は、来年2016年2月7日までやっているみたいなので、もう一度行きたいな思う。
建築業界の人でなくても是非オススメしたい!

参考文献.フランク・ゲーリーをよく知る

実際、読んで良かった本の紹介

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